都心のカラスとオオカマキリ
小僧とドングリを拾いに近所の八幡宮へ。
ドングリにはまだ少し早かったのだが、
意外な収穫もあった。立派なオオカマキリだ。
なかなかの冒険の1日だった。
ドングリを求めて表参道を外れたケモノ道をいくと、
妙にカラスが騒いでいる。
そして林の中に大型犬の犬舎のようなものが。
近づいてみると、うへー、中にカラスがいっぱい。
ウワサの東京都推奨カラストラップなのであった。
中のカラスはもちろん、周囲のカラスも大騒ぎ。
気持ち悪いし、子連れでは身の危険も感じる。
早々に退散。
それからしばらくドングリを探し求めたが、
あまり上等などんぐりが落ちていない。
そこでドングリ拾いはサッサとあきらめて、
参道口の駄菓子屋へ。
どうやら小僧は最初からこっちが狙いだったらしい。
ところが駄菓子屋で意外なモノをゲット。
店の前でたむろっていた中学生たちが
立派なオオカマキリをかまっている。
しかも、いい加減あそんであきた様子。
得意のモノ欲しそうな顔で譲ってもらった。
記念写真を撮ったら逃がしてやるつもりだったが、
小僧は持ち帰って飼いたいという。
カミさんいやがるだろうし、すぐに死んだらかわいそうだが、まあ人生、何事も経験である。
駄菓子の袋に入れて連れ帰った。
問題はエサだ。カマキリの主食はバッタなど生きた昆虫である。
が、生きたバッタを毎日捕る自信も暇もない。いちおう都心なのだ。
webで調べると、鶏肉などでもよいらしいが、
「生きた昆虫のように動かして捕獲させる。動かし方を工夫しよう」
などと書かれている。うーむ、どう工夫しろというのか。
夕食の買い物は僕がいくことにした。
そして普段は買わないような上等な鶏肉を買い物カゴに忍ばせた。
帰宅すると、それがオカズになる前に一部を切り取り、糸を結んでカマキリの前でフラフラさせた。
動き方を試行錯誤するまでもない。2~3度適当に揺らしてやると、カマキリはすぐに飛びついた。おっ、意外に簡単。
念のためにちょっと抵抗するように動かしてから(これは余計だったかも)、糸を切って肉を自由にしてやった。あとは、カマキリはひたすらモグモグと食べ続けている。よしよし、これでエサに生きた昆虫を用意する心配はなくなった。
明日から、我が家はトリ肉を常備だ。
↑上等のトリ肉をくうオオカマキリ。
葉っぱは「稲科の植物」がいいそうだが
ないのでカミさんが大事に育てている
ヤシの葉をくすねて流用。
リゾートにはカマキリがよく似合いそうだ。
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