2023/04/09

ティルトローターUAV

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KARIが開発したTR-100ティルトローターUAV。
KARIは韓国のJAXAみたいなイメージかな。
実機並に560馬力PWC206ターボシャフト×1を装備し、
最大離陸重量は約1トン。2011年9月に初飛行した。
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小型の派生型であるTR-60は最大離陸重量210kg。
55馬力のロータリーエンジン(!)×1を装備。
高速で航行する巡視船への着艦にも成功しているという。
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いずれも開発フェーズは終了しているみたいだけど、
あとはティルトローターUAVに何をさせるかだろう。
ヘリコプターUAVより速くてレンジも大きくできるが、
長時間哨戒なら陸上基地から固定翼UAVが使えそうだし。
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でもティルトローターの技術はモノにできた。
そういえば空港に展示されていたe-VTOLの模型も
ティルトローターを使っていた。
これがモノになるかどうかはともかくとして、
選択肢は広がったわけだ。

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2023/01/10

夢の三胴ヘリコプター

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Mi-6は完成当時に量産ヘリとしては世界最大だった。
「もっとでかいのが欲しい」と作られた試作Mi-12は、
Mi-6の動力部を左右の翼端にそれぞれ装備した。
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せっかくだから動力部などとケチなことは言わずに、
Mi-6を2機まるごと翼端にブラ下げたらカッコよかった。

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2022/12/15

そろそろ厨二病

787は人間でいえば13歳になって、
日本ならば来年4月には中学2年生になるわけだ。
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※初飛行後の記者会見@ボーイングフィールド。
フライトオブドリームスでお誕生日会とかやるのかな。

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2022/12/04

MU-2初号機再訪

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MU-2の初号機は新潟自然科学館に展示されている。
以前は父子で閉館時間間際に駆け足で見ただけ。
今回はもう少しじっくりと眺めることができた。
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吊り下げ式エンジンを翼マウントに改造した、
そういう痕跡とか残っていないかなあとか。
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痕跡はわからなかったけど、こんな形だったのか。
MU-2はさんざん見たつもりだけど、
じっくり眺めたことなかったなと、あらためて。

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2022/07/31

ラテコエール225

カナードの水上機は日本でも黒歴史のひとつになったが、
実際に飛んだ例がないわけではない。
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1985年のパリ航空ショーで見たラテコエール225。
単座の水陸両用ウルトラライト機だ。
下はそばにあったパネルの複写。著作権は撮影者にある。
初飛行は1984年7月18日だったそうだ。
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もちろんモノにはならなかったけど、
どんな風に悪かったのか聞いてみたい。
想像はついても、実際に飛ばした人の声は貴重だ。

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2022/07/04

改装後のフライト・オブ・ドリームス

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3月に撮影したものだから近況でもないけど、
改装されたあとのフライト・オブ・ドリームス。
セントレアにある787初号機、ZA001展示施設だ。
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改装前と比べると、とても明るくなっている。
プロジェクションマッピングはなくなったけど、
飛行機はより見やすくなっている。
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ランディングギアも、以前から近くで観察はできたけど、
改装後はさらにライトアップまでされて、
格納部のディテールまでが見えやすくなった。
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「なんてことを」と目くじらをたてそうなアホと、
それを見て大笑いするアホが目に浮かぶようだ(笑)。
普通の人は意味わからなくていいくらいアホな話だけど。

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2022/04/05

ファルコン・ミサイル

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マッハ3のF-108、そしてYF-12A用に開発された
AIM-47空対空ミサイルをベースに、
空対地ミサイルとして開発されたAGM-76A。
ちなみにAIM-47は評判の悪いAIM-4がベース。
すべて愛称が「ファルコン」なの、やめてほしいな。
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これは空力試験用のモデルで、
全体にびっしりと気流糸がつけられている。
しかし、ごつい気流糸だ。
気流を見るというより乱すのが目的か(苦笑)。

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2022/03/14

ライン川の乙女

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大アスペクト比の木製フィンが美しいライントホターR1。
ナチス・ドイツが開発していた地対空ミサイルだ。
トホターは英語ならドーター(daughter=娘)だが、
ラインの「娘」ではなく「乙女」と訳されることが多い。
ミサイルに、なんて美しい名前をつけたんでしょうね。
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以前、雪女に殺されるのはロマンチックとか書いたけど、
ラインの乙女に殺されるのはどうスかね(いやだ)。

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2022/02/17

レアベアはNASM入りするのか

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1969年にレシプロ機の世界速度記録を樹立した
コンクエストIはスミソニアン(NASM)入りしている。
その後、記録はレッドバロンに破られたが、すぐに墜落。
さらにレアベアが記録更新をして、いまはブードゥー?
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レアベアは一時レースでも常勝の強さだった。
NASM入りする価値はありそうだけど、どうだろ。
いちいちの記録更新機を収蔵するのもどうかなと思うし、
コンクエストIの価値は世界記録を樹立しただけでなく、
ナチスドイツのMe209V-1が31年保持してきた記録を、
ついにアメリカ人の手で塗り替えたことにもありそうだ。
そのあたりは、後続の記録機にはないストーリー。
あとは、オーナーがくれるかどうかだろうね(笑)。

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2022/01/22

1/200 STOL実験機「飛鳥」のレストア

航技研で大学の卒業研究をしていたときには、まだ
ファンジェットSTOLに「飛鳥」という名前はなかった。
初飛行したのは大学を卒業した何年か後のこと。
実機のフライトを取材する機会はついになかったけど、
それなりに愛着のある飛行機ではある。
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ビッグワンガムのオマケにはあったそうだけど、
ちゃんとしたプラモデルは発売されなかった。
C-1からの改造も考えたけど、もちろん僕には無理だ。
1/200のレジン製完成モデルは発売されたけど、
ちょっと高いかなと悩んでいるうちに絶版となり、
なかなか市場にも出回らない。
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後にようやく入手できた中古品は、あちこち破損していた。
そのぶん安かったし、「このくらい簡単に直せるだろ」と
甘くみていたけど、いざ手をつけてみると大変だった。
特に「複雑骨折」していた標準ピトー管は厄介だ。
まっすぐじゃないとみっともないけど、
破断面がバサバサで瞬間接着剤でもうまくつかない。
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よく話に聞く「真鍮線で補強」というのを試してみるか。
しかし、細いピトー管の中心に穴なんか開けられるのか?
そのための極細ピンバイスとかも新調したけど、
最大の問題は手先が不器用だってことだろう。
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苦節(というか放置)何年かで、唐突に本作業に着手。
あれこれの準備が奏功して、わりとあっさりとできた。
細かく見れば「不器用でごめんなさい」という出来だが、
手間をかけただけ愛着も増した。

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