次々に賞味期限切れ
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昔のフィルムを見ると、同じような旅客機の翼でも
やっぱりずいぶんと違ったんだなと思う。
これ、なんだかわかります?
別の写真に大きなヒントが写っていた。
主翼の上に特徴的な垂直尾翼の丸っこい影。
L1011トライスターですね。
これは情報量の少ない写真だけど、ライバルのDC-10。
フラップを支えるヒンジが大きなヒントになる。
自分の写真だけど、しばらく考え込んだのがこれ。
ワイドボディ機のようにインボード・エルロンはあるけど、
それがダブルヒンジ式というのが珍しい。タブかな?
フラップ機構のフェアリングもゴツくない。
背景の景色からサンフランシスコへの進入中とわかる。
ならばIL-86とかのソ連機ということもなかろう。
で、ようやく727とわかった。航空会社は覚えてないけど。
これはDC-9だなとすぐにわかった、モデル番号はともかく。
エルロンに人力操舵のためのタブがあるのがポイントだ。
ただし、地上に見えている飛行場がどこだかわからない。
拡大して見やすく処理すると、
5本も滑走路があって(左上のは滑走路ではないと思う)、
そのくせ大きなターミナルはないから小型機専用だろう。
だから自分のDC-9がここに着陸したわけではない。
答えは....さっぱりわかりません。
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1979年の東京サミットのとき、フランスの
ジスカール・デスタン大統領はコンコルドに乗ってきた。
6月27日水曜日、だったみたい。梅雨の平日。
大学をさぼって撮りに行ったのかどうかは忘れたけど、
航空工学の課外授業といえなくもない(そうなのか?)。
このときジスカール・デスタンのスペルを調べるのに、
苦労した記憶がある。もちろんインターネットはない。
ではどうすればいいかという手段を、
いろいろ持っていることが勉強でも仕事でも重要だった。
それに近い能力はインターネット時代でも必要だなと、
Wikiで知ったかぶる人を見ると思う。
(ところでNETで調べないでスペルわかる?)
ちなみにマーガレット・サッチャーは英国空軍のVC-10。
コンコルドで来ればよかったのにと、もちろん思った。
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ガルーダ・インドネシア航空の747。
エンジン空輸で5発のやつはモノクロで撮っていたけど、
そのあとのカットなのかカラーも出てきた。
うーむ、どういう使い分けをしていたんだろうって、
自分のことだろうに。
※部分拡大。
JALの5発と違って表面をカバーしているようにも見える。
シュリンクラップみたいなもんかな。
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6月に全機退役したANAウイングスの737-500。
ただし1機だけ、整備訓練機として残されており、
航空機としての登録(JA301K)も生きている。
耐空証明は切れているから飛べないけど、
エンジンもAPUも運転可能な状態という。
航空機としての登録がなくなってしまうと、
こうやって空港内をトーイングしたり、駐機したり、
そういうのもいちいち大変になる。
普段は格納庫の中で整備実習に使うのだけど、
格納庫が手狭になると追い出されて、
こうやって空港内をウロウロとさまようことになる。
そのためにも登録は残しておいた方が便利なのだ。
おかげで、元気そうな姿を見られてうれしい。
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中学生の頃に、イースタン塗装のトライスターと
ハウスカラーのDC-10とコンコルド試作機がデモに来て、
その頃はカメラも羽田までの電車賃も、
そもそも空港に見に行くという発想もなかったから、
高校生になって写真を撮りはじめたときには、
ちょっと悔しくて残念な思いをした。
その後、イースタン航空はマイアミで撮れたけど、
ハウスカラーのDC-10はついに見る機会もなく、
コンコルド試作機は博物館でしか撮っていない。
でも、そんなことをいちいち残念がっても仕方がない。
月並なトライスターも若い人は撮っていないだろうけど、
だからって撮ったということを自慢するのもアホらしい。
たまたまその時代に生きていた、というだけのことだ。
いまは見られない飛行機の写真は貴重な記録だけど、
正直なところ、そんなのど~でもいい。
「なぜ飛行機の写真を撮るのか」といえば、
「仕事だから」というのはともかくとして、
やっぱり「好きだから」っていうのが一番だと思う。
結果的には歴史の一片にもなるかもしれないけど、
そんなのは二の次で、今の「好き」という気持ちが大事。
たとえば十代の頃には、好きだった女の子に
「写真を撮らせて」なんてお願いもできなかったけど、
もし撮らせてもらえたとしても、記録のためじゃない。
好きだから、せめて写真に撮って眺めていたいからでしょ。
できるだけきれいに撮って、惚れぼれしていたい。
まあ、「歴史的な記録だから」って人がいてもかまわんけど、
そんな、トシとってからやっと意味が生れるような写真、
面白くないっすよ、たぶん。
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フィルムをスキャンした画像はボロボロで膨大な量だから、
もとより全部見られるようにしようとは思っていないけど、
傷の修正とかは原稿と違って機械的な作業に近いので、
気晴らしになるわけだ。
JALのDC-8-55F貨物機。レジは....N100JJ。
おお、Nレジの機体であったかと調べたら、
もともとはJA8015であったらしいが、
所有者がIASCOに移ったりしていてNレジ。
最後はアエロナベス・デル・ペルーでスクラップとか。
そういや、そんな航空会社の写真があったような。
撮ったときの記憶はまるで失われてしまっているから、
スキャンしたときも「VIPでも来てたかな」と思った程度。
でもレジは元JA8015ではなくて、
どうやらJA8018のDC-8-55CFであったらしい。
来日機ではなくて売却離日機だったのか。
とすると、こっちも怪しいNレジのサウジアDC-8-53。
やはりJAL(JAA)で使っていたJA8007だった。
で、後ろでラダーをもがれているのが初号機JA8001。
「ふ~ん」と思う程度ですぐに忘れるから、
メモ替わりに「かぜたん」ネタにしておく。
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近代旅客機の元祖とされるボーイング247の
ウインドシールドには下向き(?)の角度がついている。
3年後に作られた中島AT-2も似たようなカタチだ。
AT-2の形状は視界が広いうえに、雨も流れやすく、
空力的に優れているという説明を読んだことがある。
それが本当なら、もっと多くの飛行機が採用しただろうに、
ボーイングも改良型247Dは「普通のカタチ」に変えている。
初期の247が下向きウインドシールドを採用したのは、
夜間飛行でも計器の光が反射しにくくするためだそうだ。
一方で、特に夜間の着陸時には地上の光を反射しやすく、
空気抵抗もやや大きくなる欠点があったという。
247Dでは計器の映り込みを解決できたのでカタチを変えた。
解決策は、計器板にグレアシールド(ひさし)をつけること。
そんなもの、普通についているものと思っていたけど、
同世代のDC-3を見ると、確かについてない。
昼間の日差し対策とばかり思っていたけど、
夜の反射対策の効果もあったのか。
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結局、BAの747は全機退役することになった。
そういえばあんまり撮ってなかったかなと漁っていたら、
747よりも心残りな飛行機が出てきた。
スーパーVC-10こそガッツリ撮っておきたかったけど、
羽田には迫力ある写真を狙えるポイントがなかったし、
高校時代にはまだ「レジが読める写真」が大事だった。
その制約を捨てたときの解放感はいまも忘れないけど、
初期にはレジ集めというわかりやすい目標があったから
空港通いが続いたのも事実。
一方で冬ダイヤでA380の運航を復活する計画もあって、
これは久しぶりにいいニュースといえる。
A380を退役させてしまった航空会社に対しては、
その快適さを競争力に結びつけてほしいものだけど、
どんな飛行機も撮れるうちに撮っておくものだ。
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