フェンスのケラレ
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<ここじゃないな>
たとえば大阪で1日あけて2件の仕事があったとする。
日帰りを2回してもいいけど、
中1日をのんびり伊丹で撮影にあててもいい。
<これではつまらない>
コロナ以前だったが、伊丹で撮影と聞いた編集者が
「ついでにタワーがらみの飛行機撮ってきて」と。
オフの撮影のつもりだったけど、
「ちゃんと撮れたらお金あげます」に釣られた(笑)。
<シッポが欠けてしまった>
欠けてなかったとしても、あんまり面白くないかな。
<Aランの着陸機って手もあるか>
背景うるさいけど、流すとタワーも流れてしまう。
<飛行機をトリミングしてタワーを少しでも大きく>
欲を言えば、着陸よりは離陸の方が勢いがある。
<ただし、このへんではあまり浮かないのよ>
1日しかないから、気長に待ってもいられないし。
<ならばAランの離陸狙い>
Aランは小型機しか使わないんだよね。
古い人間なんで、「伊丹なら大型機だろ」という偏見。
ゆるいお仕事を単純化するとこんな感じ。
編集者からのタスクを、あなたならどう料理するか。
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中学生の頃に、イースタン塗装のトライスターと
ハウスカラーのDC-10とコンコルド試作機がデモに来て、
その頃はカメラも羽田までの電車賃も、
そもそも空港に見に行くという発想もなかったから、
高校生になって写真を撮りはじめたときには、
ちょっと悔しくて残念な思いをした。
その後、イースタン航空はマイアミで撮れたけど、
ハウスカラーのDC-10はついに見る機会もなく、
コンコルド試作機は博物館でしか撮っていない。
でも、そんなことをいちいち残念がっても仕方がない。
月並なトライスターも若い人は撮っていないだろうけど、
だからって撮ったということを自慢するのもアホらしい。
たまたまその時代に生きていた、というだけのことだ。
いまは見られない飛行機の写真は貴重な記録だけど、
正直なところ、そんなのど~でもいい。
「なぜ飛行機の写真を撮るのか」といえば、
「仕事だから」というのはともかくとして、
やっぱり「好きだから」っていうのが一番だと思う。
結果的には歴史の一片にもなるかもしれないけど、
そんなのは二の次で、今の「好き」という気持ちが大事。
たとえば十代の頃には、好きだった女の子に
「写真を撮らせて」なんてお願いもできなかったけど、
もし撮らせてもらえたとしても、記録のためじゃない。
好きだから、せめて写真に撮って眺めていたいからでしょ。
できるだけきれいに撮って、惚れぼれしていたい。
まあ、「歴史的な記録だから」って人がいてもかまわんけど、
そんな、トシとってからやっと意味が生れるような写真、
面白くないっすよ、たぶん。
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写真学校とかに行ったわけではないので、我流だ。
最初のテキストはキヤノンFTbのマニュアルだった。
シャッタースピードは焦点距離分の1以上という目安も、
そうして知ったか先輩マニアのアドバイスだったか。
100mmならば1/125秒以上、
300mmだと1/250秒が近いけど、1/500秒が無難か。
一方で「普通はそうかもしれないが、自分なら」などと、
根拠なく自信過剰に考えられるのも若者の勢いだ。
さらにいえば、高速シャッターなんてダサいとか、
そんな意味のない美意識、なかったスか、ご同輩?
結果、まあブレてる写真の多いこと(笑)。
手ブレ補正レンズが登場する20年も前の話だ。
「無理しないでシャッタースピード上げればよかったのに」
と、フィルムをスキャンしながら何度も思ったけど、
フィルム感度が低いうえに暗い望遠レンズしかないから、
思うように高速シャッターにできない事情もあった。
ならば「オレの美意識だ」と鼻息でごまかすのもあり。
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背景のない空バックで飛行機を撮るとき、
ジェット機とプロペラ機ではシャッター速度を変える。
たとえばジェット旅客機で1/1000秒とかなら、
パンとか食べながらボーっと撮ってもブレにくい。
低速シャッターで無理をしても歩留りが悪くなるだけで
仕上がりなんか変わらないし、
キリがいい数字だから頭を使わないのもいい(笑)。
プロペラ機で1/1000秒だとペラが止まるから、
どのくらいブラしたいかでテキトーに低速にする。
たとえばこの写真だと640mm相当で1/160秒。
油断するとブレるから少しシャキっとして、
でも、撮ったらすぐにまたボーっとする(笑)。
ジェットでもファンに光が当たっていると油断できない。
CFM56あたりなら5000RPMくらいだから、
まあ1/1000のままでもかまわんかと思う。
しかし、トレント1000だと2700RPM弱だそうだ。
これってセスナ172なんかと変わらない。
どのくらいブラすかは気分次第だけど、
ジェットだからと機械的に考えてはいられなくなった。
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昔、ある戦闘機パイロットを取材したとき、
「(あなたは)強いんですか?」と聞いたら、
「強いですよ」と答えてくれて、気持ちがよかった。
本当に強いのか、どのくらい強いのかは知らないが、
気持ちの悪い謙遜をする人よりもずっと好きだ。
謙遜は美徳という人もいるが、
個人的には面倒くせえなと思わされることの方が多い。
たとえば、自分が撮った写真を見せながら、
わざわざ「写真が下手なんですよ」とか言われると、
「本当にヘタですね」と同意されたいのか、
「いえいえ」と否定されたいのかわからず途方に暮れる。
自分が好きで撮った写真を、
人に見てもらいたいと思ったならば、
「いいでしょ」とドヤ顔でもしてくれた方がいい。
周囲の人も気楽に「よくねえよ」とか言いながら、
本当に好きなんだなということはわかってくれる。
謙遜でも「下手な」などと言ったら写真がかわいそうだ。
中学時代、姉に借りたカメラで撮ったMi-6@入間基地。
自慢はしなかったと思うが、謙遜もしなかったはず。
今日は写真の日だそうだ。
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新型コロナウイルスの影響で、
カメラの修理にも影響が出ているそうだ。
一時的に受付を中止していたり、
再開しても完了までに時間がかかったりするらしい。
では、カメラが壊れて、修理も間に合わないときに、
ヨダレが出そうな仕事が舞い込んできたらどうするか。
※まあ、この時期にはそんな可能性は低いけど。
カメラの貸し出しサービスもあるけれども、
僕が同じカメラを何台も、同じレンズも何本も買うのは、
要するに、そういう事態に備えるためだ。
予備がなければ、仕方がないから買うだろう。
プロなら、あるいはプロだからこそ金欠ということもあるが、
そういうときにためらわずに使える貯金がいるわけだ。
結婚とか老後に備えるのではなくて、瞬発力のある金。
では予備機もない、金もないという人はどうするか。
やはり友だちとか、同業者に借りるしかないかな。
友だちだって大事なカメラを貸すのは心配だろうし、
同業者だって貸したくはないかもしれぬ。
倍返しでも足りない借りはできると覚悟した方がいい。
あとは人徳っつーか、普段の心がけってやつですか。
あいにく、そのへんは僕もさっぱり自信がないので、
自分で予備機を用意しているわけだ。
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青空だけど機体に当たる光が弱い残念な状況。
またHDRでいじってみたら激変したので驚いた。
あいかわらず、やってみないと結果が読めないけど、
これはかなり驚いた。
不自然すぎて誌面では使いモノにならないけど、
パッとしない条件の方がバケやすいのかな。
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