ペインじゃなくてパン
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スピルバーグの「Always」という映画の食事シーン、
「飛ぶものは手でつかんで食べていいのよ」とか、
ヒロインの女性のセリフ。
本当にテーブルマナーとして認められているのか、
航空関係者の内輪ルールなのか、
その映画だけの作り話なのかは知らないけど、
けっこう好きで覚えている。空を飛ぶものへの、敬意。
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コロナ前から、外であまりラーメンは食わなかった。
嫌いじゃないけど(家にもインスタントは常備)、
ラーメン屋さんではチャーハンを頼む方が多い(笑)。
なので、「うまいラーメン屋を教えて」といわれても
「わからん」と答えるしかない。
「え~、そのへんってラーメン激戦区でしょ?」
そうなの?と「ラーメン激戦区」で検索かけたら、
どこもかしこも激戦区ばかりじゃん(笑)。
20代の頃には、地方取材ではよくラーメンも食った。
北海道とか、博多とか、名物というから食ってみた。
結果、よくわからん(笑)。
普通にラーメンと思えばラーメンとしておいしいのだが、
ウンチクされると、「こんなもんか」と思ってしまって。
なんでそういうラーメン屋さんが増えちゃったのだろう。
最後にお店で食べたのは、2~3年前の博多かな。
ガイドブックで調べた有名店で食いたいという人に、
「おごってあげるから」といわれたら断る理由もない(笑)。
タクシーで行った1軒めは行列の長さにビビッて、
そのまま停まらずに運転手さんのオススメの2軒めに。
こっちの方が行列が短かったのだけど、
僕は「並ぶくらいなら食わない」主義なので珍しい体験。
そういう状況なので、まさかチャーハンは頼まず、
みなさんと同じラーメンを頼んで、
なぜ行列ができるのかはわからんまま食い終えた。
誘ってくれたご本人は満足しているかもしれないから、
迂闊なことは言えないぞというくらいの分別はある。
それでも慎重に言葉を選んで感想を聞いたら、
「たいしたことなかった」そうで、少しほっとした。
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出張では高確率でコンビニメシで済ませているが、
若い頃にはいろいろ試したことを思い出した。
初めて馬刺を食ったのは大学を出た年のことだ。
取材で行った長野で、イナゴやザザムシと共に。
それまで生肉や虫を食う習慣がなかったので、
「うっ」と思ったが、とりあえず経験だと思って食った。
その後も兎や鹿、ワニやカンガルー、カエルや鳩とか...。
ゲテモノ(といったら失礼だが)ばかりではなく、
フランスではちゃんとフルコースを体験しておきたいと、
現地の人に「おごるから」とお願いして、
実地訓練がてら高級レストランに行ったこともある。
若いフリーランスにはかなり苦しい出費ではあったし、
わざわざ締めたネクタイは板についていなかったろうが、
テーブルマナー教室とかよりは実践的であったと思う。
もちろん、それまでの常識が覆されるくらいに、
猛烈においしいモノを食って驚いた経験もあるが、
与党政治家でもないのに、そんなものは何度も食えない。
費用対効果では、カメラとか買った方がいいし
(カメラを買える金額とか、すごいよね....冷汗)。
という経験をした上で、いまはコンビニメシで幸せだし、
取材に同行者がいる場合には「なんでもいいよ」と
相手に合わせる(コロナ以後は一緒にメシも食わないけど)。
たまに、その消極的態度が気に食わないらしい人もいて、
「好きな食べ物とかないんですか」と、
ややトゲのある感じで聞かれたこともある。
もちろん、好きな食べ物はたくさんある。
ワッパーとか牛丼とかメンチカツとか銀座カレーとか、
誕生日には宅配のお寿司がすごくおいしかった。
「意外に庶民的なんですね」と拍子抜けしたようだが、
試行錯誤で浪費した末の結論だ、とは説明していない。
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