天啓を待つ
このまえ修理した腕時計は国内用で、海外用は別にある。
海外では思い切りおしゃれをしたいからだ、
などと書いても誰からも本気にされないのが我ながら立派だ。
実際には、「電波時計は現地時刻に手動で合わせられない」
という致命的な欠点に買ってから気づいたからだ。
その土地の電波を受信すればいいじゃんと思うだろうけど、
経験上、電波を受信できないところは多い。
帰国するまで日本時間のまま、というのも珍しくない(怒)。
仕方ないので海外用には電波じゃないのを買ったのである。
国内用とほぼ同時に買ったので、二次電池も寿命がきた。
でも、電波の正確さに慣れてしまうと非電波は耐えがたい。
そろそろ海外でも使える電波時計もあるのではと物色して
GPS電波も受信できる世界仕様というやつを新調した。
GPSならば世界中、どこでも簡単に受信できるだろう・・・。
ところが、受信条件が想像以上にシビアなのだ。
窓ごしとかホテルのベランダとかでは、まず受信できない。
スマホのGPSならば難なく受信できるのに、駄目なのだ。
仕方なく広場のようなところを探して中央に立ち、
両手で持った腕時計を天高く掲げて、
「どうか受信してください」と3回お願いすると、
おもむろに現地時刻に合わせて針が動き出すのである。
天啓って人工衛星からの電波のことだったんだね。
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