自己陶酔から奮起なし
航空宇宙技術研究所の研修生だった頃、
日本とソ連の間にも研究者の交換制度があると知った。
コピー飛行機ばかり作っているソ連なんかから
何か学ぶことがあるのだろうかと思ったけど
「最初に人を宇宙に送った国を見くびってはいけない」と
たしなめられた。もっともだ。
実際にソ連にも日本人研究者が派遣されていたという。
ではソ連の研究者も来ているのですかと聞いたら
「いや、日本からは学ぶことはないらしい」と。
ずいぶんなめられたもんだなと思ったけど、
それが80年頃の日本の航空技術に対する世界の評価。
YXがいつの間に767の下請けに化けたのも根は同じだろう。
そこで「なにくそ」と奮起できるかどうかが大事だと思うけど
最近は「日本の技術すご~い」とかいう自己陶酔の声ばかり。
本当に不安になる。
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