教授おもいの学生
大学のゼミは、航技研にツテがある教授を選んだ。
1年間、研修生として送り込む枠を持っていたのである。
すでにカメラマンとして食っていく心づもりだったけど、
だからこそ1年間くらいは「現場」の空気を吸っておきたかった。
今と違って当時は飛鳥やYXに取り組んでいて面白かったし。
外に出たおかげで大学の担当教授とは疎遠になったが、
たまには大学にも顔を出して、研修の報告などもした。
「ところで阿施くん、就職の希望は?」とおそるおそる聞かれて、
「あ、自分でなんとかするからいいです」と答えたときの、
心の底からうれしそうだった顔が忘れられない(笑)。
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