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2013/05/05

昔の自分からの贈り物

高校生のときに結成した秘密結社では会費も徴収していた。
会費というよりは、積立金である。
目的は、大人になったら秘密基地を作るということ。
まだ自分たちが家庭を持つということを想像はできなかったが
もしそうなったならば、きっと隠れ家が必要になると考えたのだ。
どうしてそんな悲観的な家庭像を思い描いたのかわからんが(笑)。
Kakurega_001
けれども、ぬるい秘密結社はいつの間にかうやむやになって
会費、いや積立金の支払いも自然と終わってしまった。
ところが10年ほど前に、当時のメンバーだったSから連絡がきた。
「貯まってる金、どーすんだよ?」
彼は会計という貧乏クジをひいて、ずっとそれを管理していたのだ。
ざっと20年間。まったく、ご苦労さまでしたといいたい。
Kakurega_002
結局、その金は等分して皆に返されることになった。
隠れ家は無理でも、「へえ、よく貯まったな」という金額ではあった。
昔の僕が、みんなとの小さな夢に向けてコツコツと貯めたお金。
さて、何に使おうかと少し悩んだが、
その頃にちょうど小学校入学を控えた小僧の机を買うことにした。
つまり僕自身のではなくて、小僧の隠れ家になったのである。
それはそれで、なんとなくうれしい贈り物なのであった。

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