バブルの傷あと
学生の頃からフリーランスとして活動していたが、
卒業して何年かして、いわゆるバブル景気の時代に突入した。
僕自身は株にも手を出さず、土地転がしもしなかったが、
企業が作る技術系パンフレットの仕事とかが急増した。
特に学生募集用の会社案内には驚くほど金がかけられていた。
もちろんギャラもよかった。頼まなくても高くしてくれた。
おかげで僕の生活も人並みに豊かにしていただいたものだ。
そういうパンフを見て、大事に大事に囲い込まれた学生たちは
後に「バブル世代」などと陰口をたたかれるようになるのだが、
僕は少しばかり「恩」を感じて応援したいとは思っていた。しかし、
「最近の若い人はブランド品とかにも執着がないようだけど
私たちはいいものを見る目が肥えてしまっているから・・・・」と、
いわゆるバブル世代の有名人がいうのを聞いて、苦笑。
バブルの傷って、深いな。
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