サイボーグはイヤだ
僕はサイボーグ009を少年マガジン連載中に読んでいた世代だ。
ブラックゴーストをやっつけたあとで、
宇宙まで迎えにきた002が燃料切れだったときは泣けた。
そのあとも物語が続いていたことを知ったときには
うれしいというより、ちょっと冷めちゃったけど。
<サイボーグ、というよりただの蝋人形ですけど>
よくできているなあと思うけど、誰の人形なのか知らない(笑)。
※ハリウッドのマダムタッソー館所蔵。以下の写真も。
漫画を読んでいた頃は、もちろんサイボーグになりたいと思った。
小学校の低学年だろうか。
が、わりと早いうちに「やっぱイヤだ」と思うようになった。
きっかけは吉祥寺の名店会館に行った夢を見たときのことだ。
館内放送で「サイボーグになりたい人は来てください」と。
もちろん僕は喜び勇んで走って行った。
たぶん、地下のたこ焼き屋さんとか鯛焼き屋さんがあったあたり。
でもそこは手術室のようになっていて、
白衣の人たちが生々しい血のついた脱脂綿をもっていた。
サイボーグになるためには手術を受けるのかと気づいた。
小学校低学年のガキには、それはかなり恐怖だった。
で、僕はそれきりサイボーグになりたいと思うのはやめた。
前歯を差し歯にしたとき、「これってサイボーグ?」と思ったのは
そのずっとあとのことだ。
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