上昇気流の形
グライダーでは、いかに上昇気流をつかむかが問題だ。
いったいどこにあるのか、どうすればそこにとどまれるのか。
上昇気流は目には見えないから厄介だと思われている。
いったいどんな形をしているのかも、ただ「感じる」しかない。
が、実際には目に見える上昇気流もある。
発達中の積雲は、まさしく上昇気流が姿をあらわしたものだ。
<JALのMD-81。地上での写真を旅客機からの景色と合成>
旅客機で積雲に突っ込むと、その間だけゴゴンと揺れる。
雲の中と外とでは、まるで空気の流れが違うんだと実感する。
だからパイロットは、可能ならば強い雲を避けながら飛ぶ。
旅客機では上昇気流も、単に乱気流に分類されたりする。
そのへんがグライダーパイロットとの感性の違いである。
ただ、あいにく雲の中の上昇気流はグライダーにも利用できない。
グライダーは雲の中を飛んではならないことになっているからだ。
法律…という以前に、まったく視界がきかずに危険である。
それでも上昇気流はこんなカタチをしていると知るだけでも
ソアリングするときの機体コントロールをイメージしやすいのでは。
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