写真を撮られる練習をしよう
今日は「写真の日」だ(僕も知らなかったのだけど…)。
僕が撮る人物のほとんどは、モデルではなく普通の人である。
写真を撮られるプロではないから、照れるし緊張もするはず。
「偉そうだな」というのを説得して腕組みさせたり、驚かせたり、
あれこれしていい表情を引き出すのもカメラマンの力量といえるが、
撮られる側の心構えも大切だよなと思う。
とりわけ欧米の、いわゆるエグゼクティブと呼ばれる人たちは
そうした専門訓練を受けたのかと思うほど堂々とカメラの前に立つ。
もちろん写真を撮られる機会が多いからということもあるだろうが、
自分がよく見える表情やポーズをよくわかっていて、
また、見栄えのいい写真を撮られることの重要性を理解している。
ヘタに照れて無粋な顔をメディアにさらさない努力をしているのだ。
もちろん出世したいかどうかは人それぞれの価値観だが、
海外ではいい写真を撮られるということも出世のひとつの条件…、
というのが長年、この仕事をしてきての実感である。
ちなみに僕は、残念ながら写真を撮られるのが苦手だ。
どうりで…(爆笑)。
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