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2006/05/01

家族のビデオ

ビデオテープの保存は頭の痛い問題だ。
かさばるし劣化したりカビがはえたりもするらしい。
そもそもテープを使うビデオ機器自体が絶滅寸前。
せめて家族の成長や思い出を記録したものだけでも、
早いうちにDVDなどデジタルメディアにダビングしないと。

そう思い立ったのは3年前のこと。が、これが大変だった。
VHSは時間がかかるだけでたいした手間は必要なかった。
が、すでに十年選手だった8ミリビデオカメラは瀕死の状態。
DVDレコーダーにつないでもうまくダビングできない。
「コピーガードがかかっています」とかメッセージがでて
ダビングを強制終了されてしまうのだ。
家族の記録ビデオに、誰がコピーガードなんかかけるかよ。
劣化テープのノイズがガード信号と誤認識されたらしい。
こういうとき、デジタル機器は遺憾なくバカぶりを発揮する。

新しい8ミリビデオカメラを買おうにもとっくに生産中止。
そこでヤフオクで安物の中古品をゲット。が、やはりダメだ。
さらにヤフオクで中古の据え置き型8ミリデッキを購入。
ノイズリダクション機能がある高級品だが、やっぱりダメ。
あちこち掲示板でも相談して画像安定装置なるものも購入。
テープ1本1本にこれらの組み合わせをさまざまに試行し
だましだまし完了するまでに3~4カ月はかかった。

ちなみにダビングを終えたあと不要になった8ミリデッキは
またヤフオクで処分。儲けはしないが、たいした損もない。

とにかく苦労したので、知人にも「早いうちに」と勧めたが
皆さん忙しいようでなかなか腰をあげない。
ようやく最近、某編集者が「8ミリビデオをかせ」と。
やはり自分の8ミリビデオはイカれていたらしい。フッフッフ。
一方で昔のビデオにはまるで執着のなさそうな人もいる。
「なくても困らない」って、そういうもんかなあ、思い出って。
ま、どちらにせよ、皆さんも決断は早い方がいい。
Dubbing01
<でろでろの1年生/当時>

僕は苦労してもDVD化しておいてよかった。
ガサツなAD変換のせいか画像はかなり劣化してしまったが
まるで見れなくなるよりはマシだろう。
我が家からVHSテープの山がすっきりなくなったのもうれしい。
ただしDVDの耐久性も意外に短いといわれている。
というわけで、いずれまた新メディアにダビングしなければ。
…仕事で撮ったデジタルデータも、心配だよなあ。
これもすごい勢いで増えているんだが。

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